スタッフブログ

2025年5月19日

ときには獣医の話をしよう(駒井)

こんにちは、駒井です。

4、5月は動物病院にとって1年で最も忙しい時期です。

狂犬病の予防注射とフィラリア予防開始の時期がちょうど重なっており、来院数が増えるからです。

普段病院に来ない健康な子も来院する貴重な機会ではありますが、

とくに病気で体調が悪い子にとっては待合の混雑や長い待ち時間は辛い思いをさせる状況で大変申し訳ありません。

そういうわけで狂犬病ワクチンとフィラリア予防に追われる日々を送っていますが、

フィラリア検査のついでに少し血を多くとり、簡易な健康診断として血液検査をすることがあります。

そして、採血をはじめてするおうちの場合には

”そんなにたくさんとるんですね!?”

と驚かれることがあります。

そんなときはいつも

(いやいや、違うんです、決して多くはないんですよ!)

と思うのですが、

わざわざ弁明するのもなと思い、

そうなんですよ、などと言って感情を殺し、お茶を濁しつづけてきました。

でも違うんです、本当に決して多い量ではないんです!

では実際にどのくらいとっているのでしょう?

健康診断を行うときの当院の採血量は大体 1 mL程度です。

犬の血液量は1 kgあたり90 mLくらい、猫では1 kgあたり60 mLくらいです。

犬で1 kgあたり22 mL、猫で 1 kgあたり15 mLまでは健康に害なく

安全にとれるとされていますので、

たとえ1 kg前後の超小型犬や子犬・子猫だったとしても、

1 mLというのは、採取しても大丈夫な量の1/15 から 1/20の量ということになります。

どうでしょうか、

採血量は決して多くないことをおわかりいただけましたでしょうか?

今後たとえ採血量が多く感じたとしてもそれはきっと気のせいです…。

たまに2 mLとか5 mLとかとることもありますが、

多く感じてもそれも気のせいです…。

ちなみに毎年自分の健康診断ではいつも大量に採血されるので、

今年もいっぱいとられたなあ、と思っていましたが、

調べてみたら採血量はだいたい10 – 15 mL程度とのことでした。

むむ…。

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