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2024年11月5日

骨と関節のお話(相和)

こんにちは。
獣医師の相和です。

夏の暑さも和らぎ、過ごしやすい季節になりましたね。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
前回に引き続き、今回も骨や関節のお話をしますw

橈尺骨骨折
骨折はあらゆる骨で起こるのですが、最近の小型犬人気もあり、最もよく遭遇するのが橈尺骨骨折です(いわゆる前腕(肘と手首の間)の骨の骨折です)。
小型犬は骨も非常に細く、ソファなどから飛び降りただけで骨折することもあります。

骨折する場所も多岐に渡り、折れ方によっても治療方法が変わってきます。
年齢にもよりますが、1-3ヶ月程度で骨癒合が達成されます。



骨盤骨折
高エネルギー外傷(交通事故など)で発生することのある骨折です。
外に逃げてしまった猫ちゃんが帰ってきた時に跛行しているとのことで来院されることが多いです。
交通事故では骨だけでなく、臓器(肝臓や膀胱など)の損傷を併発していることがあるため、入念な検査が必要です。

骨盤骨折は場所によっては保存療法(安静や痛み止め)が適応になることもありますが、多くの場合で外科療法が必要になります。
坐骨神経など重要な神経の損傷も伴っていることもあり、手術の際には注意が必要です。



次に飼育頭数の多いトイ・プードルなどに多い疾患です。

肩関節不安定症
肩関節の疾患です。肩関節は靭帯などの組織で脱臼しないようになっており、その靭帯等が損傷した場合に起こるとされています。
症状は肩関節の痛みや跛行、筋萎縮などが挙げられます。
治療方法としては保存療法(安静や痛み止め)で改善することが多いですが、改善しない場合は装具や外科療法などが必要になる場合もあります。



以上で今回のお話は終わりです。
歩き方などで気になる場合は気軽にご相談ください!

これから寒くなりますのでお体には十分気をつけてお過ごしください。

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